桜満開の1996年4月、ヨーロッパのWIMAメンバー27名が、アジアにWIMAの輪を広げるために来日しました。 その際、国内では、当時月刊誌であったレディスバイクを通じて、同行ボランティアを募り、内外の女性ライダーが一緒に走る伊豆ツーリングや、バイク工場見学や、京都観光を開催しました。
これが、きっかけとなり、アジアに初めてのWIMA日本支部が誕生しました。
日本支部独自の目標として「ヨーロッパのライダーの装備や責任感を国内に紹介し、国内の安全なライディングを推進したい」というものがあります。
残念ながら、国内ライダーの装備に関する意識は、まだ欧米に追いついているとは言えません。
ヨーロッパでは、運転者はもちろんのこと、タンデムのパッセンジャーもプロテクターを含むフル装備が常識とされています。(左画像をクリック)
もちろん、任意保険は運転者の当然の義務。
薄い布のパンツやくるぶしの露出したスニーカーは、万が一の転倒の時には危険です。半袖などの軽装はなおさらです。
また、私たちは二輪車を永く安全に楽しんでいくため、1人ひとりの思いやりで事故を減らすことを目指した「スマートライダー」の賛同パートナーとして安全運転宣言をしています。
WIMA各支部間には相互協力のシステムがあります。 世界中の会員は、WIMA登録時に国内外のメンバーに対して
・泊めてあげられます
・宿泊は無理だけど、近所に来たら、お茶や食事をしましょう
・メンテナンスに協力できます
という自分ができる “おもてなし”(hospitality)のレベルを登録しています。
この情報は、海外に対しては各国代表を通し、本人の承諾を得たうえで交換され、交流に活用されています。
例えば、訪日を予定するドイツ会員が道案内や宿泊などで日本人会員の協力を希望する場合、彼女はドイツ代表を通して日本代表に協力者の照会依頼をします。
日本代表はそれを受けて国内で協力者を募り、その情報をドイツ代表に提供します。
受け入れる会員の承諾を得て協力しますので、登録情報が本人の承諾なしに流されたり、知らない外国人が突然訪ねてくることは決してありません。
このシステムで海外メンバーを案内したり、歓迎会が開かれるなど、楽しい交流が続いています。