2009 WIMAラリー in アメリカ(AMA女性ライダー国際会議と併催)

2009 WIMA Rally in U.S.A. & AMA international conference

今回は、AMA (アメリカ二輪連盟)の国際会議と,インターナショナルラリーが、コロラド州キーストンで併催されました。このような形は、ラリー史上初めての形式でしょう。
個人でAMAに直接申し込む形式だったため、アメリカ支部からの情報が少なく、行くまで全容が掴めませんでした。メインスポンサーはハーレーでしたから、私は、正直言えば、会議とは名ばかりで、ハーレーミーティングのような、お祭り的なイベントではないかと思っていたのです。コロラドは、ノーヘルが認められている州ですし、軽装&ノーヘルの日本でイメージする”アメリカン”ライダーが一杯集まる光景を想像していました。

ところが、キーストンに到着し、受付に行くと、そこは静かな本物の国際会議場!
参加者は、全米から集まった、各クラブのリーダー的立場の人が多く、革ジャケットやプロテクタージャケットを着て、ノーヘルなど1人も居ません。みんな、受付を済ませ、揭示板のセミナーのスケジュールを熱心に調べています。
ここで、私はやっと『こ、これは..もしかして本物の国際会議では??』と気付いたのでした。遅すぎです。

女性とバイクをテーマにしたセミナーは朝8:30から各会場で開催され、どこもほぼ満席。アメリカ支部も独自のセミナーを持ったので受講しました。
小分科会に分かれて学ぶ形は、まるで学会です。もちろん講師は女性!質疑応答も活発で、参加者の意識の高さに压倒されっぱなしです。部分的にしか英語を聞き取れない私でも、参加者のエネルギーは十分に受ける事ができる有益なセミナーでした。
セミナーは時間を変えて繰り返されているので、自分で調整して受講すれば自由時間ができ、大試乗会やツーリングも楽しむことも出来ました。そして夜はパーティーです。なんて贅沢でバランスの取れた時間なのでしょう。
美しいロッキーの懐に抱かれたキーストンでの5日間は、あっと言う間に過ぎました。

ただ集まって交流するだけに終わらず、互いに進歩を目指す···これは、WIMAにも共通する目的です。
今回の会議は·女性同士で意識を高め合い、自らの手でバイクの歴史と文化を作り上げて行こうという意欲に満ちた試みでした。
また、その試みに、日本人ら参加したことは、 一般参加者から歓迎を受け、「楽しんでる?会議をどう思う?」と行く先々で質問を受けました。アメリカ支部は、どうしても、これをWIMA会員に見せたかったのでしょう。この「新しい形」のラリーは、私に、多くの感動と刺激を与えてくれました。
女性ライターの進化の最先端を見たというカルチャーショックは、今も、私の中で続いています。
日本はモータースポーツ文化では、まだまだ発展途上です。