桜満開の1996年4月、ヨーロッパのWIMAメンバー27名が、
アジアにWIMAの輪を広げるために来日しました。

その際、国内では、当時月刊誌であったレディスバイクを通じ同行ボランティアを募り、
内外の女性ライダーが一緒に走る伊豆ツーリングや、バイク工場見学や、京都観光を開催しました。

これがきっかけとなり、アジアに初めてのWIMA日本支部が誕生しました。

レディスバイク 1996年8月号

日本支部の活動理念

会員自身が二輪車を楽しみながら、以下を目指しています。

  1. 個々の会員は組織理念に基づき、自立向上を目指す
  2. 女性ライダーの友好・交流・相互協力を推進する
  3. 女性ライダーの意識向上を推進する
  4. 交通安全を推進する
  5. 組織理念を広める

日本支部の活動

WIMAは、いわゆるツーリングクラブとは異なります。
世界中の女性ライダー同士が交流し一緒に成長していこうという趣旨に賛同した、バイクの好きな女性の集合体です。

ソロライダーが非常に多く、ミーティングは各自で現地集合しています。

他のツーリングクラブや団体に所属するのは全く自由です。

  • 春と秋の国内(ナショナル)ミーティング
    春は総会を兼ねています。現地集合・現地解散は国際ミーティングと同じ方式です。
  • Love the Earth ミーティングでの清掃活動
    ライダーが集まって行う清掃活動です。社会貢献活動として賛同しています。
  • 仲間を増やす広報活動
    ラブジアース・モーターサイクルショー・バイクのふるさと浜松などで広報をしています。
  • 会員が誘い合い、走行会・講習会などの参加
    ライディングレッスン・救急法・サーキット走行会など
  • ホスピタリティリストの運用
    海外からの会員を迎えて食事会の開催や案内、宿泊の提供をしています。
  • 会員への情報配信
    メーリングリスト、Facebook(非公開グループと公開ページ)などを活用して、情報配信や交流をしています。
  • WIMAラリーの開催
    2010年4月27日~5月3日、静岡県富士宮市で、日本支部がホストを務めるインラーナショナルラリーが開催されました。
    海外支部から139名、日本支部からは119名の参加者を迎えた初のホスト国の体験でした。
    WIMAは各国支部が持ち回りでラリーを開催しています。
    次にいつ日本が開催するのかは未定ですが、いつかまた日本でラリーを開催する日がやってきます。

長く楽しむための安全な装備とライディングを人から人へ

日本支部独自の目標として「ヨーロッパのライダーの装備や責任感を国内に紹介し、国内の安全なライディングを推進したい」というものがあります。
残念ながら、国内ライダーの装備に関する意識は、まだ欧米に追いついているとは言えません。
ヨーロッパでは、運転者はもちろんのこと、タンデムのパッセンジャーもプロテクターを含むフル装備が常識とされています。
もちろん、任意保険は運転者の当然の義務。
薄い布のパンツやくるぶしの露出したスニーカーは、万が一の転倒の時には危険です。半袖などの軽装はなおさらです。
また、私たちは二輪車を永く安全に楽しんでいくため、1人ひとりの思いやりで事故を減らすことを目指した「スマートライダー」の賛同パートナーとして安全運転宣言をしています。

ホスピタリティリスト 

WIMA各支部間には相互協力のシステムがあります。 世界中の会員は、WIMA登録時に国内外のメンバーに対して

  • 泊めてあげられます
  • 宿泊は無理だけど、近所に来たら、お茶や食事をしましょう
  • メンテナンスに協力できます

という自分ができる “おもてなし”(hospitality)のレベルを登録しています。
この情報は、海外に対しては各国代表を通し、本人の承諾を得たうえで交換され、交流に活用されています。

例えば、訪日を予定するドイツ会員が道案内や宿泊などで日本人会員の協力を希望する場合、彼女はドイツ代表を通して日本代表に協力者の照会依頼をします。日本代表はそれを受けて国内で協力者を募り、その情報をドイツ代表に提供します。
受け入れる会員の承諾を得て協力しますので、登録情報が本人の承諾なしに流されたり、知らない外国人が突然訪ねてくることは決してありません。
このシステムで海外メンバーを案内したり、歓迎会が開かれるなど、楽しい交流が続いています。