2019 International Rally in GB
今年のインターナショナルラリーは、イングランドのピークディストリクト国立公園内で開催されました。1958年から毎年開催されているこのラリーは、世界各国からメンバーである女性ライダーが集まり、ウェルカム/フェアウェルパーティー、パレード、出し物大会、ツーリング、ディスコナイト、その他開催国独自のイベントを、一緒に楽しみます。1週間という期間がまたたく間に過ぎていきます。
今回の開催地、ピークディストリクト国立公園はツーリングには最高の環境です。イギリスの8月は1年で最も雨が多い時期で、ラリー期間中も雨に降られる日が多かったものの、晴れ間を見て楽しむことができました。
定番イベント以外に、今回はIAM Road Smartという英国の安全運転推進機関の女性インストラクターによる座学と路上での講習を受けることができました。担当してくださったのは白バイ歴30年という方で、短時間の講習でしたが、自分の運転を見直すいい機会になりました。また、ブルージョンという世界でも英国でのみ採れる天然石の洞窟も訪れました。
屋内イベントとして、Women Rider’s World Relay(WRWR)の創始者であるHayley Bellを迎えてプレゼンテーションがありました。WRWRとは、世界中の女性ライダーがバトンを渡しながら文字通りリレーで世界をつなぐというものです。オートバイ業界に、こんなにもバイクが好きな女性がいるということを認識してもらいたいという目的もあります。女性用のバイク用品がどのショップに行っても少ない、もしくはあったとしても、ピンク色や花模様というステレオタイプなデザインが多いというのは、世界共通の女性ライダーの嘆きなのです。昨年の8月末から始まった活動ですが、既に19,000名を超えるメンバーが参加しています。また、WIMAが支援するMJ Pikiについてのプレゼンテーションもありました。MJ Pikiは、女性ドライバーが運転するオートバイ救急車を提供する団体で、タンザニアを始めとするアフリカの発展途上国における女性の社会的地位の向上を目指し作られました。今年のラリーでは、募金に加えて、余っているプロテクターをWIMAメンバーが持ち寄り、MJ Pikiに届ける予定です。
2020年にはWIMAの70周年を記念するラリーがドイツで開催されます。どんな楽しみが待っているのやら!