2012 インターナショナルラリー in オーストリア

2012 International Rally in Austria

今年はオーストリアで開催

今年のWIMAインターナショナルラリーは、2012年7月29日~8月4日、オーストリアの北部、チェコとの国境に近いReingersという町で170名が参加し開催されました。

7月28日

大会前日にバイクをレンタルしアメリカ人の友人と合流し、まずはウィーンからドナウ川沿いにあるKremsという小さな町へ走り、スイス人の友人とも合流し、再会を喜びあいました。

7月29日

翌日はあいにく雨の中のスタートでしたが、次第に青空が広がってきました。会場に近づくと、方向を示してくれるWIMAのサインが見つかり、このサインを見つけるといつもワクワクします。到着するとオルガチーム(実行委員会)が笑顔で迎えてくれました。初日は、たくさんの友人との再会に興奮して、話して、飲んで、夜はパーティと、あっという間に過ぎていきました。

7月30日

オルガチームのメンバーの先導でツーリングに出発。オーストリアの中でもこの地域は平野が多く、ブラインドコーナーがほとんどない道をどんどん進みます。途中、ドナウ川や古城を眺めながら310kmのツーリングを満喫しました。夜には参加者全員が集まり、深夜までウェルカムパーティが続きました。

7月31日

楽しみにしていたパレードに出発。パレードは毎回感動します。目の前に連なるバイクの列と、ミラーに映る後続のバイクの列も、ほぼすべてが女性ライダーなのです。たくさんの地元の人々が沿道から笑顔で手を振ってくれました。パレードの最終地点ではサプライズが待っていました。行く先のわからない汽車に全員で乗り込み、着いた先はパーティ会場でした。民族衣装を着た地元の若者のダンスを楽しみ、メンバーも一緒になって踊っていました。

8月1日

8月1日は、大半のメンバーがウィーンへのバスツアーに参加し、1日思い思いにウィーン観光を楽しんだようです。既にウィーンを満喫した後だった私は、地元の元警察官の方の案内でチェコツーリングをしました。オーストリアとは異なりチェコでは道路事情が悪くなりましたが、国境を越えただけで物価や道路事情が大きく変化することは大変興味深く思いました。1989年に国境が開かれるまでは、この地域は言わば「行き止まり」の土地だったようです。

8月2日

2日は、「宝探しラリー」すなわちクイズラリーで、簡易地図に記された場所を次々と周り、クイズの回答を見つけ出したり、アクティビティをしながら、ツーリングを楽しみました。夕方には4時間半に及ぶ代表者会議が開かれ、様々な議題について話し合われました。この場でマレーシア支部の設立が承認され、新たにアジアに支部が誕生しました。

8月3日

3日は、ツーリングを楽しむメンバー、湖畔でリラックスするメンバーと様々でしたが、私は先日の元警察官が所有する50年前のフォルクスワーゲン・ビートルで、再びチェコへドライブに出発。とても親切な方で、色々な所へ案内してくださいました。中でも印象的だったのは、オーストリアの広い草原の中にバイクに乗ったエンジェルの大きなオブジェがある景色でした。年に2回ライダーが集まり、牧師さんがライダーの安全を祈念してくださるイベントがあるそうです。参加してみたい…。夜にはもうフェアウェルパーティです。ラリー開催にあたり協力してくださった方々へ感謝の言葉とプレゼントが贈られました。インターナショナルラリーのバナーが、オーストリアから来年の開催国であるスイスに手渡され、スイス支部のプレゼンテーションを見ながら、参加者は既に来年のラリーを楽しみにしはじめていました。

毎日早朝から夜遅くまで目一杯楽しんみ、たくさんの楽しい思い出を持って、レンタルバイクを返却して飛行機で帰る人、長距離をバイクで自走して帰る人、バイク・トレインでバイクごと長距離列車に乗って帰る人、フェリーに乗る人、それぞれが帰路につきました。

素晴らしい環境の中でのこのラリー開催に向け、またラリー期間中も早朝から深夜まで尽力してくださったオルガチームと、そのチームを支援してくださった皆さんに心から感謝します。以前からの友人、新しい友人と、また来年も一緒に楽しめますように。そして、多くの日本支部のメンバーに海外のインターナショナルラリーを経験してもらいたいと思います。きっと何事にもかえ難い貴重な経験になると思います。