2018 International Rally in Finland
恒例のWIMAのインターナショナルラリー(国際ミーティング)が、今年はフィンランドで開催されました。会場は、フィンランド南端、ヘルシンキから西へ約180kmの群島国立公園内の、大小のコテージとテントサイト、そしてサウナもある、バルト海に面したキャンプ場です。群島には約25,000の島があり、フェリーを使ってバイクで島から島へと渡ることができます。大型フェリーもあれば無料の動く橋のような小さなフェリーもあり、日本のしまなみ海道を拡大したような雰囲気です。
盛だくさんのラリー、でも過ごし方は自由
ラリー期間中のプログラムは様々なものが用意されていますが、参加はどれも自由なのがWIMA流で、自分のペースで楽しみます。
初日のウェルカムパーティーでは、フィンランド支部のメンバーが水兵さんに扮して出迎えてくれました。ウェルカムディナーを楽しみながら、久しぶりに顔を合わせたメンバーは大盛り上がりです。今回のプログラムは、安全運転指導員のライセンスを持つフィンランド支部メンバーによる安全運転講習、ムーミンワールドや旧市街の散策ツアー、ゲーム大会、木工クラフト体験、エア・ギターコンテスト、カラオケ大会、各国支部出し物大会、バーレスクのパフォーマンスとワークショップまで、バラエティーに富んでいます。他にも、地図とヒントを頼りにチェックポイントをバイクで巡るツーリング、そしてこのチェックポイントがすべて名所で、チャペル、電動バイク(Zero SR)の試乗ができるバイクショップ、元々は刑務所だった敷地を活用したモダンなアパートなど、どこも長居したくなる場所なのです。もちろん、自由にツーリングに出かけるメンバーもいます。
各国支部代表の会議は市役所の一室を借りて行われました。夜はDJが盛り上げるパーティーがあったり、ライブバンドがステージに上がったり、夜中まで楽しむメンバーもいます。WIMAフィンランド支部の設立25周年パーティーも行われました。
そして、ラリーでの最大の楽しみはパレードです。パレードでは、なんとWIMAのために信号がすべて青に!地元の方々には事前に告知されており、沿道ではたくさんの方が手を振ってくれます。やはり日本よりもバイクが社会に受け入れられていると感じます。最後は、フェアウェルパーティでお別れです。
フィンランドの夏
私たちが想像するフィンランドの夏といえば、涼しくて過ごしやすい気候ですが、なんと30度を超える真夏日が続きました。フィンランド人にとっても驚きの暑さだったようです。フィンランドでは、サマーハウスと呼ばれる、いわゆる別荘を6人に1人の割合で持っています。サマーハウスは湖畔にあることが多く、サウナに入り、湖でクールダウンし、BBQをしたり、読書をしたり、とにかく好きなようにリラックスして過ごすのです。日照時間が短く寒さが厳しい長い冬を過ごすフィンランド人にとって、深夜まで太陽が沈まない白夜が続く夏は、寝る時間を惜しんで太陽の恩恵を受ける時期なのです。人間だけでなく、野菜や果物もこの恩恵を受けて、色や味も凝縮されていて、これまで食べたことがないほど甘くて美味しいのです。まさに大自然と共に暮らしている人たちという印象を受けました。
2019年はキュラソーとイギリスの2回開催!
来年は、春にはオランダ領キュラソー、そして夏にはイギリスで、ラリーが開催されます。バイクで走りながらみる世界は、当然ながら普通の観光旅行とは違います。また、現地に一緒に楽しむ仲間がいるというのもWIMAならではです。百聞は一見に如かずですよ!