チャリティ Charity」カテゴリーアーカイブ

Pikililyを応援するためのチャリテイー・ラン

WIMAインターナショナル副代表(スウェーデン支部メンバー) Åsaのブログをご紹介します。

My 40th birthday fundraising-run in support of Pikilily

私の40歳誕生日記念 Pikililyを応援するためのチャリテイー・ラン

あとひと月で私は40歳に突入します。そこで自分の誕生日祝いの計画を立てています。私は、もう一つのRide&Runチャリテイー・プロジェクト、Pikilily寄金で、30代にピリオドを打とうと思います。PikililyプロジェクトとはWIMAメンバーのClaire Elsdonが行っている活動です。これは、彼女がタンザニアのMwanza州で立ち上げた整備工場の名前で、そこで現地の女性を教育・訓練しバイク整備士として雇用するというものです。このPikililyは、Claireが1年前にアフリカ旅行中に必要性を感じた、女性の雇用を創出し、技能ある整備士をその地域に提供することによって社会に貢献します。詳細はPikililyのウェブサイトをご覧ください。

You tubeで彼女の動画日記も見られます。

http://www.pikilily.com/    https://www.youtube.com/watch?v=Im9uNgWkyoc

Hopefully I’ll be able to ride my bike to Eastbourne and make it a proper Ride & Run

Claireは現在、整備工場の改装と工具購入資金の協力を募っています。整備工場の中に4つの作業場を作る予定で、その作業場のひとつを作るのに私が力になれたなら、本当に意義のある誕生日になるでしょう!

各作業場に必要な物 (1£=約130円):

  • トルクレンチ(大・小)1セット― £50
  • マイクロメーター ― £20
  • ディスク・ランアウト・キット/DTIゲージ― £20
  • ブレーキフルード吸出しキット― £30
  • シザースジャッキ― £20
  • スパナ一式―£20
  • ラチェット及びソケット一式― £50
  • チェーンカッター ―£10
  • オイル、バイク用部品、タイヤの保管棚―£30
  • 廃油受けトレー、じょうご、ドラム缶― £10
  • フィラーゲージ―£10
  • プライヤー―£10
  • ドライバー一式 ― £10
  • ゴム製ハンマー ―£8
  • バイス―£25

上記のほか、Pikililyでは、作業場間で共用する、以下の物が必要です:

  • マルチメーター―£20 (x2)
  • タイヤ空気圧計付きコンプレッサー―£150
  • 油圧式ベンチ(作業台)―£350

何のための行動か?前にも述べましたが、私の自分の誕生日の為に、イギリスのBeachy HeadでEastbourne 10kmを走る予定です。距離は前回のマラソンに比べるとかなり短いのですが、絶景でありながらかなり急勾配の山道という過酷なコースなので、募金の対象に値するものです。誕生日プレゼントをもらう計画ではないのです。ただ景色に溶け込んで走る事を楽しみ、40代への力強い一歩を踏み出したいのです。私の誕生日に、バースデーカードを送ることや、1杯ごちそうしようとか、プレゼントを贈ろうと考えてくれていた人がいるなら、どうかそのお金をPikililyへ向けて下さい。もちろん、そんなことを考えてくれていたかどうかは別として、皆さんからの寄付を歓迎します!寄付金は私に直接手渡して頂いても、Pay Palや銀行(asa@forza.greynorth.net 詳細はこちらへ連絡下さい)を通じて頂いても良いです。それを私の誕生日にClaireへ送ります。Claireへ直接寄付をする事も可能です。Just Givingというクラウドファンディングのサイトから1018日まで寄付が可能です。

https://www.justgiving.com/crowdfunding/Pikilily

できればバイクでEastbourneへ行って、本当のRide & Runにしたいと思っています。

In one month’s time I’ll be turning 40 and I’m planning my birthday celebration. I’m going to end my thirties by taking on another Ride & Run fundraising project, namely raising money for Pikilily – a project run by one of my WIMA friends, Claire Elsdon. In short, Pikilily is the name of a workshop she is setting up in Mwanza, Tanzania where she will train and employ local women in motorcycle maintenance. In this way, Pikilily will serve the local community providing employment for women and providing skilled mechanics in the area – needs that she recognised a year ago when travelling through Africa. For more information, visit Pikilily’s website. You can also check her video diaryon youtube. Claire is crowdfunding to help cover the cost of the refurbishment and tools for the workshop. She is planning to have four workspaces in her workshop and it would be amazing if I could help her fund one of these spaces – that would really make my (birth)-day!

Each space needs:

  • a set of torque wrenches (large and small) – £50
  • micrometer – £20
  • disc run out kit/DTI gauge – £20
  • hydraulic brake bleeding kit – £30
  • scissor jacks – £20
  • spanner set – £20
  • socket set incl. ratchet – £50
  • chain splitter – £10
  • shelving units to store oils, bike spares and tyres – £30
  • oil draining tray, funnel and drums – £10
  • feeler gauges – £10
  • pliers – £10
  • screwdriver set – £10
  • rubber hammer – £8
  • vice – £25

In addition, Pikilily needs the following which will be shared between the workspaces:

  • two multimeters – £20 (x2)
  • one compressor with tyre pressure accessories – £150
  • one hydraulic bench – £350

So, what am I up to with this? As mentioned previously, for my birthday I’ll be running the Eastbourne 10k at Beachy Head. Although the distance is much shorter than what I’ve done before, this is compensated by a challenging course: a rather hilly trail run, but with stunning views. I’m not planning to get a PB, I just want to enjoy the run, take in the view and enter my 40th with a strong stride. If you were planning on sending me a card, buying me a drink or giving me a present to acknowledge my ageing – please let this money instead go towards Pikilily. Of course, your donation is welcome regardless of whether you were intending to get me something or not. You can give the money to me in person or put it on my Pay Pal or bank account (contact me for details: asa@forza.greynorth.net) and I’ll forward the money to Claire on my birthday. If you’d rather donate to her directly, this can also be done. She has a crowdfunding page on Just Giving where you can make your donation before the 18th of October.

Åsaがこのブログを始めた目的

2011年の夏、その頃住んでいたスペインからスウェーデンへの帰省し、その後WIAM GBラリーに参加してからスペインに戻るツーリングを計画していた時に、このブログを思いつきました。女性ライダーというのはまだ珍しい存在で、一人旅の女性ライダーとなるとさらに多くはありません。このブログを書くことで、他の女性が同じような事をするための刺激になればと思いました。充実した旅をする為に、旅行会社は必要ないし、高価なバイクを買う必要もないという事を示したかったのです。ただ、自分の能力に応じた計画を立てればよいのです。自分自身で挑戦さえすれば、多くのものが得られるのです。

 The Purpose

The idea of this blog came to mind 2011 while planing for the summer and the tour from Spain, where I lived at the time, up to my parents house in Sweden and returning by visiting the UK and the annual WIMA rally. Being a female rider is still unusual, even more so if you ride or travel alone. I hope by writing this blog I can inspire other women to do similar things. I want to show that you don’t need travel company or an expensive bike to do great travels. All you have to do is to plan according to your abilities.
If you challenge yourself you have a lot to gain.

2016 インターナショナルラリー in ハンガリー

2016 International Rally in Hungary

今年のインターナショナルラリーはハンガリーで開催

WIMAではインターナショナルラリーと称するミーティングが年に1回開催され、世界中のメンバーが集まって親睦を深めます。今年は7月に、ハンガリーのエステルゴムというドナウ川が流れる町でラリーが開催されました。この町のキャンプ場が今回の会場です。テントの他にもバンガローなどがあり、日本支部のメンバー7名はバンガローとコテージに宿泊しました。

ブーツビールで乾杯!

早朝に飛行機でハンガリーに到着後、そのままバイクのレンタル店へ行き、バイクで会場に直行しました。会場にはすでに多くのメンバーが到着していて、再会を喜んでいる間にスイスの友人が生ビールを運んできてくれました。猛暑の中を走ってきた私たちは、荷物を降ろすことも忘れて、ぐびぐびと冷えたビールを堪能し、その時点でこの日のツーリングはあきらめました(笑)。ちなみに、ブーツを脱ぐ間もなく楽しむこのビールを「ブーツビール」と呼んでいます。その後、受け付けをして記念グッズなどを受け取ります。この通称”goody bag”には、支部のロゴがデザインされたグッズに加えて、ハンガリー名産のパプリカ、石鹸、そしてチェーンオイルなどのバイク用品も入っていました。

初日の夜はウェルカムパーティで、ホストであるハンガリー支部のチームがステージ上に大歓声で迎えられました。準備からラリー期間中を通して、すばらしいチームワークで取り組んでくれたハンガリー支部には心から感謝です!

ラリー期間中はイベントが盛りだくさん!

2日目に、英国と日本のメンバー7名でツーリングへ。ヴィシェグラードの要塞を訪れました。ここはドナウ川の曲がり角が一望できる名所です。のんびり見学した帰り道は、あちこちに広がるひまわり畑を眺めながら、途中には小さなボートで川を渡り、国境を越え、ツーリングを楽しみました。エステルゴムはスロバキアとの国境近くなので、ほぼ毎日国境を越えてのツーリングです。お茶目な英国人ライダーは、英国といえばティータイムということで、常にバイクにカップとソーサーを記念写真用に積んでいました!キャンプ場に戻るとスイミングプールへ直行!暑かったので、このプールも大人気でした。続いて、ローカルワインのテイスティング&バーベキューと、とても充実した1日を過ごし、疲れ知らずの私たちは、夜のダンスパーティへと突入です。また、ヨーロッパ国内をバイクで移動してきたメンバーにとっては休息日でもあり、バイクに乗らなくても楽しめるように、会場ではゲーム大会も行われていました。

3日目のメインイベントは、オリエンテーリングです。地図を頼りにポイントを巡り、各ポイントではゲームなどに挑戦します。最終ポイントの警察署では、バイク事故で命を落としたライダーのための記念碑があり、献花・献灯が行われました。ハンガリーは、オートバイライダーの受容度がとても高いことを随所に感じました。バイク駐輪場がどこにでもあり、ガソリンスタンドのトイレにヘルメット置き場が備えられていたり、バイクを停めて地図を眺めていると、必ず誰かが“May I help you?”と声をかけてくれました。

4日目は皆が楽しみにしていたパレードです!夜中から朝にかけての豪雨で実施できないのではという心配をよそに、出発直前に雨がやみ、パレードに出発することができました。白バイの先導と交通整理のおかげでブダペスト市内までノンストップのパレードです。沿道ではびっくり顔でカメラを構えるハンガリーの人々が手を振ってくれます。毎回、本当に感動する瞬間です。出発前には地元のテレビ局の取材があり、遠く日本からやってきた日本人もインタビューを受けました。また、パレード最終地点では、乳がんについての知識を広め、乳がんによる悲しみを減らすことを目指した、ピンクリボン運動への募金が行われました。

5日目はブダペストへのバスツアーが用意されていました。ブダペストはとても美しい街で「ドナウの薔薇」と讃えられるほどです。この日は、ほとんどのメンバーがバス&船での観光を楽しみましたが、ツーリングに出かけたメンバーもいました。楽しみ方は、それぞれ自由に決められるのです。夜にはフェアウェルパーティがあり、2017年にラリーを開催するエストニア支部のプレゼンテーションなどが行われました。まだ今年のラリーが終わっていないのに、すでにエストニアラリーが楽しみで期待が膨らみます。 

6日目はそれぞれ帰路につきますが、まだ旅を続けるライダーもたくさんいます。欧米の方は休暇が長くてうらやましい限りですが、日本人である筆者も、今回はもうしばらく旅をつづけました。カロチャ刺繍で有名なカロチャという町とバラトン湖をバイクでまわったあと、ブダペストに数日滞在しました。ブダペストには温泉施設がたくさんあり、地元の人も観光客ものんびり過ごしていました。ある温泉では、引き続き滞在していたメンバーと偶然に出会うこともあり、ラリーの余韻も十分に楽しむことができました。

ハンガリーは優しさで溢れた国

前述の通り、バイクであろうと徒歩であろうと、少しでも立ち止まって地図を見ると、誰かが声をかけてくれます。英語が苦手なハンガリー人でさえ助けようとしてくれます。ある時、スーパーで炭酸水を買いたくて探していると、店員さんが声をかけてくれたのですが、炭酸水をいろいろな言い方で英語で表現してもなかなか伝わらず、最終的には、日本語vsハンガリー語の会話になり、「ウォーター、ぶくぶく、シェイク、爆発」と身振り手振りを加えて伝えると、「あぁ、コーラ?」、「んー、近い!でもウォーター」と長い珍妙なやりとりの末に炭酸水をゲットできました。またある時は、トラムに乗るために案内板を見ていると、老人が行き先を尋ねてくれたので伝えると、これに乗りなさいと促してくれ、まだ切符を購入していないと言うと、ドライバーに言いなさいと言われました。とりあえず乗車してドライバーに切符を買いたいと伝えると、無言で乗れという仕草をされました。しかし車内で切符をどうやって購入するのかわからず、戸惑っていると、女性の乗客が私に回数券を1枚手渡してくれました。一言も英語は話されませんでしたが、料金はいらないという手振りで、切符をいただきました。この旅の間に声をかけてくれた人の数は数え切れません。ハンガリーは、どこに行っても美しかったのですが、それに負けじと美しいハンガリーの人の心に感動しっぱなしでした。ぜひとも見習いたい心持ちです。

来年のエストニアラリーではどんな感動が待っているのでしょうか。エストニア支部のプランを聞いただけで、また新しい経験ができることがわかり、待ちきれません!

2015 インターナショナルラリー in スウェーデン

2015 International Rally in Sweden

インターナショナルラリー(国際ミーティング)とは

WIMAではインターナショナルラリーと呼ばれる国際ミーティングが基本的に年に1回開催されます。このミーティングは、加盟支部が持ち回りでホスト国となり、約1週間、会場で一緒に滞在しながらツーリング、ゲーム、パーティを企画し、世界中のメンバーが一堂に会して交流を楽しむものです。1週間の宿泊とパーティを含む参加費は各ホスト国の努力で毎年3万円前後に抑えられています。

2010年の春には、日本支部が初めてホストを務めるインターナショナルラリーが開催され、国内外の支部から258名が参加しました。会場は静岡県富士宮市で、美しい富士山を目の前にツーリングができたのはもちろんのこと、日本文化を体験できるイベントが用意されました。イベントは、盆踊り、抹茶の野点、七宝焼き、着物試着、風呂敷教室、やぶさめ祭り、和太鼓や琴の演奏、トライアルやジムカーナのデモ、女性白バイ隊員の先導によるパレードなど、数えきれないほどありました。メンバーからは「日本に来てよかった」「これまでで最高のWIMAラリーだったよ」というねぎらいの言葉をもらうことができました。次回の日本での開催も楽しみにされています。

今回のラリー会場は湖畔のキャンプ場

今年はスウェーデンでの開催

・海外からどうやって参加するの?

今年のホスト国はスウェーデンでした。南部のSundetという町にある湖畔のキャンプ場がラリー会場です。

ヨーロッパのメンバーは、ほとんどが自分のバイクで走ってきますが、アメリカ、オセアニア、そしてアジアのメンバーは、ほとんどが現地でバイクをレンタルします。現在ではインターネットのお蔭でレンタル店との連絡もそれほど難しくありません。ラリーから半年くらい前には、ホスト国から各国の支部に参加案内が届くので、それをもとに、航空券の手配やレンタルバイクの確保などを各自で行ないますが、初参加のメンバーも経験のあるメンバーに相談しながらできるので安心です。

レンタルバイクが確保できたら、バイクを借りるまでの交通手段や会場までのルートを確認します。今は、レンタルバイクと一緒にナビをレンタルできることもありますが、ナビだけに頼っていくのは不安なこともあります。確かに便利なのですが、ナビ本体の故障や充電トラブルなどの可能性があるので、ナビを使う予定の場合でも、必ず紙の地図を入手したり、オンラインマップをプリントアウトしたりして、万一に備えます。

パスポート、日本の免許と国際免許、クレジットカード、そしてライディングギアが必需品。飛行機の荷物の重量制限などもあるので、着替えなどは洗濯を覚悟して、極力コンパクトにまとめます。荷物はだいたいスーツケース1個分プラス手荷物のヘルメットという感じです。

いざ、スウェーデンへ

スウェーデンに到着後、いよいよレンタルバイク店でバイクのピックアップです。バイクに荷物を積み込んだ後、空になったスーツケースをあずかってくれるレンタル店が多いので、これは助かります。もしくは、コンパクトなキャリー(コロコロ)にバイク用の大型積載バッグを積んでスーツケース代わりに持っていくと、そのままバイクに積載できるのでこれも便利です。ラリー会場まで直行するメンバーもいれば、数日ツーリングを楽しみながら会場を目指すメンバーもおり、楽しみ方はさまざまです。

今回は、日本人メンバーの1人が、ドイツでバイクを借りて、約1,000kmの距離をアウトバーン、下道、フェリーを使って3日間かけて会場に向かいました。アウトバーンはご存知の通り速度制限がない(制限区域はある)高速道路ですが、ドライバーは非常にマナーよく走っています。3車線あれば、当然ながら遅い車から順に右(約120 km/h)、中央(約140 km/h)、左レーン(140 km以上または追い越し)と自分の速度を見極めて綺麗に分かれており、追い越す際には左レーンに出ますが、すぐに自分の速度レーンに戻ります。遅い車が追い越し車線をずっと走行しているというようなことはありません。また、カーブも緩やかで路面もきれいなので、高速でもとても走りやすく作られています。一番左の最速レーンをたまにビューンと走り去っていくのは、フェラーリやポルシェなどのスーパーカーで、ほとんどの車が各自の安全速度で安定して走っていて、燃費のいい走行を意識してのことかも知れませんが、速度制限がないからといって全車が“ビューン”ではないのですね。

ラリー会場到着

さて、ラリーに話を戻しましょう。会場が近付くと、“WIMA”と書かれた道案内の立札などが見付かります。これが何ともいえない安心感に包まれる瞬間なのです。会場に入って行くと、懐かしい顔も初めての顔も、みんなが笑顔で迎えてくれます。キャンプ用品を持参すると荷物が大きくなるため、会場に宿泊施設が併設されている場合には、ほとんどの日本人は宿泊施設を利用します。しかし、今回のキャンプ場には宿泊手段がテント以外にありません。そこで、ホスト国の計らいでテント・シュラフ・マットのセットが格安で手配され、一部の日本人メンバーはこれを利用しました。使用後のグッズは持ち帰ってもOKですが、スウェーデンのメンバーの1人が学校の先生なので、そこで活用してもらえることになり、寄付をするという選択肢もありました。テントを設営したら受け付けをすませ、1週間のプログラムを入手して、それぞれに予定を考えます。大まかなスケジュールは組まれていますが、どのように楽しむかは、まったく自由なのです。

笑いの絶えない1週間

初日のプログラムの目玉は、ウェルカムパーティです。ホスト国のスタッフや参加各国が紹介され、参加者230名がそろってディナーを楽しんだ後は、ライブバンドとともに夜遅くまで踊ったりしゃべったり、すでに楽しさがマックスです。

ホスト国のメンバーが用意してくれるバーは毎日オープンしていて、バイクに乗らない日も退屈することはありません。ヨーロッパを横断して会場に到着するメンバーもいるので、バイクに乗らずに芝生の上でのんびりすごすということもあるのです。ほかには、4名1組でチームを作って競い合う、見てる人の笑いを誘うようなゲーム大会や、全員でのパレードがありました。誘い合ってツーリングに出かけることもあります。

ラリーのメインイベントでもあるパレードは、目の前にもミラーにも映る延々と続く女性ライダーの長い隊列が本当に壮観で感激します。このパレードの最終地点は、大きなカフェのあるキャンプ場でしたが、到着すると沢山のライダーがカメラを構えて私たちの隊列を迎えてくれました。この場所は、毎週木曜日にライダーが集まる場所になっており、毎週数百台のバイクが立ち寄るらしいのです。今回は、事前にWIMAが来るというアナウンスを行なうことで、これまでの最高記録890台を超える記録に挑戦していたのですが、1,122台の新記録を達成し、実際にはそれ以上の台数がいたけれども、数え切れなかったとのことでした。バイクの種類も多種多様でクラッシックバイクも多く見られました。

会場近辺のツーリングでは、スウェーデンの美しい自然が満喫できました。スウェーデンの面積は日本より広いのですが人口は日本の約12分の1で、人口密度は約19分の1程度なのです。そのため、都市部は別として、郊外では小さな町をすぎて草原や湖畔を走り抜けて、また小さな町をすぎ、その間に信号なしという、気持ちのいいツーリングができます。

予定されていたプログラム以外にも、世界を旅するメンバーが、インドのツーリングレポートのプレゼンテーションを用意して、経験談をおもしろおかしく話してくれました。これもWIMAならではです。

ラリーの1週間は瞬く間にすぎていきます。フェアウェルパーティでは来年開催されるハンガリーラリーの紹介があり、そこでの再会を願って、それぞれの帰路につきます。長い夏季休暇を取ることができる海外メンバーのなかには、ラリー前後合わせて1ヶ月もバイクで旅を続ける人もいます。今回のラリーの参加者は年齢20代から70代と幅広く、母娘でWIMAメンバーとして参加している人もいます。「もういい歳だから…」なんていう言葉はまったく聞かれません。多くのタフな女性に出会えるWIMAですが、もちろん、日本支部の会員のなかにも負けないくらいタフな女性が沢山いますよ。

チャリティ活動

WIMAではつねにチャリティー活動を行なっています。現在は、Motorcycle Outreach(MoR)と呼ばれる運動に協力しています。MoRは、発展途上国の十分な医療が受けられない地域の人々に“バイクで医療を届ける”ことを目的とした運動です。とくに郊外において、ワクチン接種、乳幼児の栄養、マラリアやデング熱の治療、母親の健康に関する知識不足は深刻な問題であるにもかかわらず、これらを届けるために必要なトレーニングやバイク自体が不十分で、それに対する十分な財政予算が割り当てられていないのです。メンテナンス不足で故障したバイクがあっても、修理費用が高額でバイクは放置されたままになります。2014年のWIMAの各支部代表者会議でMoRへの協力が決定し、”Build A Bike(バイクを贈ろう)”というスローガンのもとにイギリス支部が先頭に立って活動を進めてきました。MoRによると6,000ポンド(約117万円)で、1台のバイク購入、ライダー(医療従事者や助産婦)が悪路を安全に走行するためのトレーニング、3年間のメンテナンス費用が賄えるということなので、まずは6,000ポンドを募金活動によってを集めることを目標にしてきました。今回のラリー期間中にも、チャリティーオークションや募金が行なわれ、これまでの募金と合わせて6,000ポンドを達成したのです。今後も次の”Build A Bike”に向けて協力していく予定です。なお、この活動は個人で支援することも可能です。

http://www.motorcycleoutreach.org/

また、ホスト国のスウェーデン支部は、抽選で賞品が当たる番号くじ等の販売による収益のすべて1万スウェーデンクローナ(約15万円)をがん基金に寄付しました。

バイクと笑顔が共通語

日本支部のメンバーが全員外国語を話せるわけではありません。また、海外のメンバーも全員英語や日本語を話せるわけでもありません。バイクと笑顔が共通語なのです。今回参加した日本人メンバーの1人は、それに加えて得意なマッサージでコミュニケーションをとっていました。興味はあるけど、自信がないと感じられている方、一歩踏み出す勇気とちょっとした努力で、さらにバイクでの楽しみが広がるのでは?!

WIMA号(東日本大震災復興支援)

WIMA Canopy

The WIMA Canopy sent soon after the 3.11 to Sendai city accomplished its role and returned to Osaka. Together with 5 other motorcycles, WIMA Canopy was utilized in the disaster-struck areas in Miyagi prefecture. People who used the bikes said that they were so helpful, and kindly showed their feeling of thankfulness by polishing the bikes. It is our great honor that we received a certificate of appreciation from the Social Welfare Council of Sendai. We are proud to be involved in this activity led by Pit Support Co., Ltd. in a suitable way as a motorcycle association and grateful for the company for the chance given to us to work with them. The reconstruction in Tohoku has various aspects. We are witnessing rapid progress in some parts, but progress is too slow in other parts. Regarding the accident of Fukushima disaster, the problem is ongoing. As a Japanese , and as a rider, I would like to continue to cooperate in recovery efforts.

WIMA号

東日本大震災直後から被災地仙台で活躍したWIMA号が、その役目を終えて引き上げられました。震災8日後から利用されたWIMA号を含む6台のバイクは、色々な所を走り回ったようです。「役に立ちました」とのお声をいただき、「せめてもの感謝の気持ちで」と綺麗に磨かれていたバイクもありました。そして名誉なことに仙台市社会福祉協議会さまより感謝状が贈られました。今回の支援活動の主軸である株式会社ピットサポートさまの横には、大変光栄にもWIMA日本支部の名前も連ねて下さっています。ピットサポートさまには、この支援活動に協力できる機会をいただいたことに、深く感謝いたします。ありがとうございました。震災からの復興は、急速に進んでいる部分もあれば、まだまだ年月がかかる部分もあります。原発の問題は現在進行形です。今後もライダーとして、1人の日本人として、復興に協力していきたいと思います。

東日本大震災 復興支援活動

The Great East Japan Earthquake Reconstruction Support

On March 11th, 2011, the Great East Japan Earthquake occurred. Fortunately we were able to confirm safety of our members living in the affected region.

Fuel shortage was serious problem after the disaster. Under such circumstances, an Osaka-based company PITSUPPORT Co., Ltd. was preparing to deliver motorcycles for the use of relief activity, because he learnt usefulness of small motorcycles in disaster sites from his experience of the Great Hanshin-Awaji Earthquake in 1995, and thought this is the time to fully utilize value of motorcycles. WIMA Japan worked with the company and 1 GYRO CANOPY (Honda) was sent by WIMA Japan together with 3 GYRO CANOPYs, 1 GEAR (Yamaha), 1 JOG (Yamaha) by PITSUPPORT.

This activity appeared in the newspaper. Following is the translation of the article.

東日本大震災 復興支援活動

2011年3月11日、東日本大震災発生後、幸いにも宮城県と岩手県のWIMA日本支部の仲間が無事であることを確認できました。

バイクを贈ろう!

地震発生直後の燃料不足が深刻な状況の中、大阪を拠点とする株式会社ピットサポートさんが、阪神大震災の経験から二輪車の有用性を今こそ活用すべきだと、バイクを被災地に贈られる準備をされていたことから、WIMA日本支部はこれに協力させていただきました。ジャイロキャノピー4台、ヤマハギア1台、JOG 1台の計6台のうち、ジャイロキャノピー1台が「WIMA号」として有効に活用されています。

この活動が二輪車新聞に掲載されました→

The Nirinsha Shinbun (used with permission)

 ●English Translation

More than two months has passed since the Great East Japan Earthquake occurred and many people in the motorcycle industry providing various assistances for the affected area. Among them, a Kansai-based motorcycle-related company and a non-business riders’ community cooperated together to send business-use motorcycles as emergency vehicles for relief activity shortly after the disaster. The motorcycles along with other machines sent from different routes are widely utilized in the quake-hit area to facilitate support activities.

This was achieved by the collaboration of 2 organizations; The PITSUPPORT Co., Ltd who provides maintenance and management service of business-use motorcycles in Osaka and Japan division of Women’s International Motorcycle Association which consist of female who loves motorcycles.

On the day of the earthquake hit, president of PITSUPPORT Takayuki Matsumoto encountered a jolt of the huge earthquake in Tokyo while he was working there. After he returned to Osaka, he found the serious damages on news and remembered how useful motorcycles were at the time of the Great Hanshin-Awaji Earthquake, then decided to transport business-use motorcycles to the disaster-stricken region. He also heard about supporting and encouraging messages sent from overseas members of WIMA to WIMA Japan from Keiko Osawa of WIMA Japan (resident of Kansai) and this gave him a push to move ahead with the plan.

Coordination was not easy due to communication system failure but Osawa and a WIMA member living in Tohoku area who already engaged in volunteer activity on-site worked together and the plan came true by transporting 6 business-use motorcycles and other relief supplies on March 19th. Member of WIMA Japan accompanied PITSUPPORT in transit and delivered “WIMA Canopy”.

Motorcycles delivered to Sendai City Disaster Volunteer Center (Sendai City Council of Social Welfare) are being utilized as valuable means of mobility among dotted shelters and volunteer centers. The bikes were effectively used as a communication tool especially when communication system disrupted just after the earthquake and tsunami. Four out of the six motorcycles equipped with huge container and were actually trikes, and these vehicles can be used to transport some relief supplies. Thus, they are now conveniently used by the local people.

WIMA号と輸送中のバイク

物資の支援

関東では、東北メンバーの上京時に、あらかじめ必要な支援物資を集め、必要とされる場所に直接届けることができました。

We also collected relief supplies when our Tohoku member came to Tokyo and she delivered the goods directly to those who need it.

また、日本支部のみならず、海外の支部でも被災地の復興を願って募金活動が行われ、6月3日現在の義援金総額577,869円を、宮城県災害対策本部および岩手県災害義援金募集委員会に送りました。
被災地の一刻も早い復興をお祈りいたします。

In addition to this, in Europe as well as in Japan, fundraising campaigns for the recovery of Tohoku region were carried out and the total amount of donations JPY 577,869 was sent to Miyagi and Iwate prefectures on June 3rd.

We wish for their earliest possible recovery.

チャリティモーターサイクルショー 2011

Charity Motorcycle Show

Charity Motorcycle Show for the support of Tohoku was held in Tokyo.

Annual motorcycle show was scheduled to be held in March but was canceled due to the earthquake disaster and after quakes. However, the event was held on a voluntary basis to raise money for the people and region of Tohoku; participants who take demo rides made donations.

WIMA Japan agreed to purport of the event and 4 of us worked in the operation team together with 11 non-WIMA female riders gathered through internet. Fifteen ladies in yellow vest guided motorcycles to parking lot.

チャリティモーターサイクルショー 2011年5月15日

東京お台場で、東日本大震災支援のためにチャリティ・モーターサイクルショーが開催されました。

3月に予定されていた従来のモーターサイクルショーは震災の影響で中止となりましたが、ニューモデル試乗会と合わせて震災への義援金を募るために、有志によって新たに生まれ変わったイベントでした。

日本支部では趣旨に賛同し、4名が運営ボランティアに参加しました。

インターネットを通じて集まった11人の女性ライダーも参加し、黄色いベストの女性チームで駐輪場誘導をしてきました。

4,500 visitors!

The event was held on short notice and we wondered if the vast parking lot is really filled with motorcycles. There was no need of worry. As soon as the gate opened, bikes came in through the gate in an endless stream, and the parking lot was filled with 1,500 machines before noon. Amazing!! Other bikes came in after some came out and eventually the number of visitors was 4,500 people!

It’s a tough but exciting work to see so many motorcycles come and go for this charity event. This was a great opportunity to do something to support people in the north.

広い駐輪場が埋まるのか不安な中での誘導開始

今回のイベントは告知期間が短かったため、広大な駐輪場が埋まるのかどうか、最初は誰もが不安でしたが、ゲートオープンと同時に途切れなく入場してくるバイクで、なんと1500台の駐輪場は午前中に全面が埋まりました。びっくりです。

その後も、帰る人と来場する人で常にバイクは入れ替わり、来場者は推定4500人だったそうです。

休み無く誘導の旗を振る仕事は大変でしたが、どんどんやって来るバイクにわくわくした一日でした。

多くのライダーがチャリティ・イベントに参加して下さったことは非常に嬉しく、お手伝いする機会を得た事に感謝しています。

Parking lot filled with motorcycles (L). People enjoy demo rides (R).